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漫画紹介~イサック(1) アフタヌーンコミックス~

はじめに

吉田尚記さんのラジオで取り上げており、ついKindle版を購入して面白い!!となってしまった作品を紹介。

 

原作は

真刈信二さん

真刈信二 - Wikipedia

代表作としては勇午アフタヌーンコミックス)など。割りと社会的な背景とかを入れた話が多そうですね。

自分は真狩さんの作品を読んだことがないのでこの程度しかコメントできません…

 

漫画は

DOUBLE-Sさん

代表作は、「死がふたりを分かつまでヤングガンガンコミックス)」

これは全巻読みました!!

この作品、タイトルの時点で既にカッコイイのですが…主人公がカッコよすぎて困ります!!まず、設定からしてカッコイイ!

土方 護(ひじかた まもる)

本作の主人公。ネットワーク実働隊の一員で、最新テクノロジーによって製作された仕込み杖「断罪」を振るう古流剣術の達人。過去の負傷により視力を失っており、周囲に超音波を発しその音響データを網膜に投影する特殊サングラスによって視力を代替している。 (Wikipediaより抜粋)

 

「古流剣術の麒麟児」と評されるほどの剣術の才能を持つ一方で、稲葉に「剣鬼」と呼ばれ、自らを「一般社会不適格者」と称するほど剣術に対する思い入れが強く、常に実戦を意識して生活を送っている。 (Wikipediaより抜粋)

 まとめると、盲目な古流剣術使いという軽く中二心をくすぐってくるタイプの主人公です。

そして、作画もすごくかっこいいです!そして、高い作画能力によってうまく作品の良さを表現できているいい作品です。

 

…と、こんなことをしていると「死がふたりを分かつまで」の作品紹介になりそうなので本題に入っていきましょう。

 

あらすじ

2つの勢力に別れ、後に30年戦争と呼ばれる激しい戦いの最中にあった17世紀の神聖ローマ帝国。そこに傭兵として現れたのは「イサック」と名乗る日本人の男! 遠く日本を離れ、ヨーロッパ大陸までやってきたイサックの目的とは!? 彼の壮絶な戦いが始まる!! 『勇午』の真刈信二氏と『死がふたりを分かつまで』のDOUBLE-S氏の新タッグがおくる、骨太エンターテイメント!

これだけだとよくわからないと思いますので、順に折って歴史的な背景を説明していきます。

神聖ローマ帝国とは?

いわゆる昔のドイツ。この歴史は第一次世界大戦時にあったドイツ帝国まで続いているそう。

ドイツのくせにローマ???と思いませんか?

一応、Wikipedia等によると962年、当時のローマ教皇ヨハネス12世によって東フランク王国の国王であるオットー一世に「ローマ皇帝」の帝冠を与えたことが始まりとされています。

f:id:kaihuusvms:20170815080613j:plainヨハネス12世(wikipediaより)

f:id:kaihuusvms:20170815080933j:plainオットー一世wikipediaより)

 

と、一応昔に栄えた古代ローマ帝国を引き継いでローマを名乗っているつもりの国ではあるらしいですね。しかし、昔のヨーロッパは戦国時代過ぎて国が乱立しすぎていますねぇ…

 

ちなみに、今のローマ教皇ってバチカンにあるカトリックの総本山ですが…先代のベネディクト16世といえばこの方です。

f:id:kaihuusvms:20170815082322j:plainwikipediaより)

歴代のローマ教皇の写真を見るとみんなスター・ウォーズに出てくるパルパティーンに似てる…とか言ったら非常に失礼。

30年戦争とは?

 さて、急に時代が飛んで1618年から1648年の間の30年間、神聖ローマ帝国を舞台として行われた宗教戦争です。歴史の授業だと習った人多いと思いますが、新教派(プロテスタント)対カトリックという構図です。

 

一方その当時日本はどうなってたかですが…

1600年 関ヶ原の戦い

1603年 江戸幕府樹立

1614~1615年 大阪の陣(豊臣氏を滅ぼす)

と、怒濤の戦国時代から、その後300年弱続く平和な江戸時代の幕開けとなり、逆に戦士であった武士たちは戦乱の世を求めて海外へ渡航したという記録が残されているとのこと。そして、その一部はヨーロッパに渡った。その一人が主人公の日本人こと「イサック」。

彼はオランダからの傭兵としてプロテスタント側となって30年戦争へと参加する。

軽く感想

…とすごく長い前置きでしたが、このような話です。

あとは簡単に見どころを紹介。

 

主人公は剣士ではあるがメインジョブは銃士

武士といえば刀で戦うというイメージがかなり強いですが、主人公のイサックのメインジョブは銃を扱う銃士。

とはいえ、長篠の戦いの時点で戦争の主役は銃となっていたことを考えると銃士であることに疑問は確かにないですね。

しかも、ヨーロッパでは考えられない距離からの狙撃をしているのが非常にカッコイイ!!

 

恩を重んじるイサック

作品の中で何度か出てきますが、イサックは恩のために戦う傭兵。

個人的に好きなのが、ヨーロッパの人たちは恩という概念がないため、そのことをうまく理解できていないこと。

文化的な差異を感じつつ、イサックの義理堅さ(とかっこよさ)を示す良いシーンだと思いました。

 

最後に

普通にアクションも楽しいいい作品です。歴史的背景を含めて見るとさらにおもしろく感じたので、今回は特に歴史を紹介しながら漫画紹介をしてみました。

 

「イサック」

おすすめです!!